研究を推進し 社会に実装する
私たちの身の回りでは様々な災害が起こります。
さらに、近年は気候変動などの影響を受けて自然災害の激甚化が進んでいます。
我々は、繰り返し見舞われる災害に関する様々な知見を集め、災害発生のメカニズムを解明し、領域の枠を超えて私たちの命と生活を守るための研究を進めていきます。
そして、これらの研究成果を自治体や企業と連携し、社会実装していくことで、安全で安心のできる社会の実現を目指します。
日本大学災害研究ソサイエティ(NUDS)では、理念に基づき、学内における災害活動プラットフォームの構築や研究情報の集約、シンポジウムの開催、自治体や企業との連携によって、災害研究の進展を図り、「災害用パーソナル・アラート(PAD)」に代表される共同研究成果の社会実装を目指します。
活動の経緯
2021(令和3)年 7月 | 第1回合同打合せ | パーソナル・アラートに関する研究会(パーソナル・アラート共同研究委員会)を3学部8学科12名の教員で開始。 |
同年8月 | 第2回合同打合せ | 5つのワーキンググループ(WG)に分かれて関連研究等を調査。 |
同年9月 | 第3回合同打合せ | WGごとにパーソナル・アラート開発に向けた課題を調査し発表。我孫子市をケーススタディにする方針を決定。 |
同年10月 | 第4回合同打合せ | 工学部森山修治教授、金山進教授による「令和元年台⾵19号による豪⾬災害と避難⾏動―福島県郡山市・工学部周辺について」研究発表。構成員が4学部9学科14名に拡大。 |
2022(令和4)年 1月 | 我孫子市視察 | 教員13名が参加し、我孫子市内の外水氾濫や内水氾濫の危険箇所を視察(市職員同行)。浸水危険区域の住民と現地で対話し災害時の避難の実情を把握。 |
同年1月 | 内閣府との打合せ | 災害用パーソナル・アラート共同研究と内閣府の進める防災デジタルプラットフォームに関する情報交換を実施。 |
同年2月 | 第5回合同打合せ | 我孫子視察から明らかになった研究課題をWG毎に発表。内閣府防災デジタルプラットフォームを活用した将来的な研究成果の社会実装について議論。 |
同年4月 | 第6回合同打合せ | これまでの活動を発展させ、日本大学全体を巻き込んだ災害研究拠点「(仮)日本大学災害ソサイエティ」の確立を目指す方針を決定。構成員が5学部11学科18名に拡大。 |
同年6月 | 第7回合同打合せ | 6月1日付で我孫子市と協定を締結したことを報告。災害用パーソナル・アラートの実証実験について議論。構成員が6学部13学科23名に拡大。 |
同年6月 | 第1回アプリ開発分科会打合せ | 災害用パーソナル・アラートの機能及び実証実験について意見交換を実施。 |
同年7月 | 第8回合同打合せ | 日本大学特別研究に採択されたことを報告。理工学部井本佐保里准教授による、長野市長沼地区における水害の状況報告。構成員が6学部13学科24名に拡大。 |
同年8月 | 我孫子市との打合せ | 我孫子市内の避難について実情を把握。 |
同年8月 | 第2回アプリ開発分科会打合せ | 災害用パーソナル・アラートの開発プラットフォーム及び開発体制について、SCSK株式会社よりご提案。2023年9月に船橋校舎で実施される理工学部避難訓練にて、災害用パーソナル・アラートの実証実験を実施することを決定。 |
同年8月 | 内閣府との打合せ | 防災デジタルプラットフォームの活用に関して議論。 |
同年8月 | 郡山市・郡山校舎視察 | 令和元年東日本台風において甚大な被害のあった郡山市と意見交換会を実施。内水氾濫・外水氾濫のあった箇所を視察(市職員動向)。同台風にて浸水被害のあった工学部郡山キャンパスの被害状況及びキャンパス強靭化計画について、工学部森山修治教授・金山進教授より報告。 |
同年8月 | 第9回合同打合せ | 日本大学全体を巻き込んだ災害研究拠点の名称を「日本大学災害研究ソサイエティ(NU Disaster research Society; NUDS)」に決定。組織体制について議論。各研究課題の進捗状況について報告。構成員が6学部13学科26名に拡大。 |
同年9月 | 船橋校舎避難訓練の見学・調査 | 避難訓練は悪天候により中止となったが、キャンパス内の学生の動きを調査。2023年9月の避難訓練で実施する災害用パーソナル・アラートの実証実験について、轟理工学部船橋次長を交えて意見交換を実施。 |
同年10月 | 防災科学技術研究所との打合せ | 共同研究契約締結に向けた調整を行った。また、日本大学災害研究ソサイエティの活動や災害用パーソナル・アラートについて説明し、情報交換を実施。 |
同年10月 | 世田谷区との打合せ | 災害用パーソナル・アラートの概要について説明し、意見交換を実施。 |
同年10月 | 第10回合同打合せ | 日本大学災害研究ソサイエティのロゴが完成したことを報告。各研究課題の進捗状況について報告。構成員が6学部14学科28名に拡大。 |
同年10月 | 我孫子市との打合せ | 今後の連携体制について協議。 |
同年11月~12月 | 災害用パーソナル・アラート要件定義打合せ | 災害用パーソナル・アラートの将来像について協議。2023年9月の船橋校舎避難訓練にて実証実験を行う「災害用パーソナル・アラートver.1」について要件を定義。 |
同年11月 | 板橋区との打合せ | 板橋区の防災の取組みについて意見交換を実施。 |
同年12月 | 船橋市との打合せ | 船橋市で実施する防災訓練及び防災フェアについて意見交換を実施。 |
同年12月 | 第11回合同打合せ | 今年度の研究課題の進捗状況を報告。構成員が7学部16学科30名に拡大。 |
同年12月 | 常総市との打合せ | 常総市の被災状況及び防災の取組みについて意見交換を実施。 |
2023(令和5年)1月 | 千葉県との打合せ | 千葉県と協定等に関する意見交換を実施。 |
同年2月 | 常総市視察 | 平成27年関東・東北豪雨の被災現場見学及び常総市職員との意見交換を実施。 |