災害用パーソナル・アラートとは?

「災害用パーソナル・アラート(PAD)」は、災害時に個人の属性に合わせた避難行動をとることを支援するシステムです。

近年、気候変動や急速な都市化などの影響で、自然災害の激甚化が進んでいます。これらの災害に対する情報は、多くの場合市町村などの広い行政単位で発令されるため、個人が避難先や避難経路、避難のタイミングを判断する必要があります。

家族と合流できるのかという不安

避難所の立地や避難時の足元への不安

避難所の受け入れ状況や生活環境への不安

このような課題を解決するために、個人の属性や地域にカスタマイズされた避難情報を、スマートフォンなどを通じてリアルタイムに伝達できるシステムの開発を目指しています。(2023年度日本大学キャンパス内での実証実験を実施

災害用パーソナル・アラートを使った住民避難

日本大学独自の研究成果と連携したスマートフォンアプリ(PAD)を利用し、スムーズで安全な避難をサポートします。

自治体と連携して実装を進めることで、避難施設や避難経路などの情報を各地域にカスタマイズして発信します。

自治体のリアルタイムな避難情報が、PADを利用することで個人の属性や地域にパーソナライズされ伝わる図

災害用パーソナル・アラート今後の展開

2024(令和6)年度~

一元化され地図情報に落とし込まれたリアルタイムの災害情報を,国が自治体に無償提供予定

中小規模の自治体ではこのプラットフォームを活用できる情報基盤や専門家が不足

国と地方自治体の情報格差を埋める部分に「災害用パーソナル・アラート」を活用

研究メンバー