大学コンソーシアム石川「能登半島地震復興支援セミナー」にて発表を行います

本年1月1日の能登半島を震源とする令和6年能登半島地震の発生を受けて、大学コンソーシアム石川は、独自の取組として加盟する石川県内全ての高等教育機関に協力を要請し、セミナーを開催しています。本セミナーにおいて、日本大学災害研究ソサイエティ(NUDS)メンバーである、秦 康範先生(危機管理学部 教授)、山中新太郎先生(理工学部 教授)、福田 充先生(危機管理学部 教授)の3名が発表を行います。

大学コンソーシアム石川 能登半島地震復興支援セミナーホームページより

10 月 23 日 (水) 備えない防災「フェーズフリー」 秦 康範(危機管理学部 教授)

15:00~16:00 オンライン・オンデマンド 詳細はこちら

フェーズフリーとは、日常時と非常時を区別せず、普段の暮らしを豊かにする商品・サービス・施設が、非常時にも役立つようにデザインしておくという考え方である。防災のための特別な備えをするわけではないことから、「備えない防災」とも言われている。住民、行政、民間企業、NPOなど、様々な主体がそれぞれの立場で前向きに取り組めるところに大きな特長がある。本講義では、「フェーズフリー」の概要と実践事例について紹介する。

11 月 13 日 (水) 令和6年能登半島地震における建築被害の特徴とこれからの防災まちづくり
        山中 新太郎(理工学部 教授)

14:00~15:00 オンライン・オンデマンド 詳細はこちら

建築家と研究者という二つの立場から、東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝地域の漁村集落について復興支援(防災集団移転や災害公営住宅、集会所の計画支援)と地域コミュニティの再生に関する住民調査を12年間にわたって行ってきた。これらの知見をもとに、令和6年能登半島地震における建築被害の特徴を検証し、復興と防災を並行して行わなければならないこれからの北陸地方の防災まちづくりについて考察する。

11 月 28 日 (木) 防災と復興のリスクコミュニケーション 福田 充(危機管理学部 教授)

15:00~16:00 オンライン・オンデマンド 詳細はこちら

自然災害や原発事故、テロリズム、戦争紛争、感染症パンデミックなどあらゆる危機を対象にした「オールハザード・アプローチ」の立場から「危機管理学」を研究。阪神淡路大震災以降、中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨災害、東日本豪雨災害、能登半島地震など実施してきたさまざまな災害の被災地調査を通じて、災害対策の計画や実践にどのような問題があったか、復興はどうあるべきか、リスクコミュニケーションの観点から考察する。

能登半島地震において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

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